RX-8との出会い

RX-8との出会いは、ご他聞にもれずWEBから。

MT車を探すところから始まった。

妻の実家から譲り受けたATのセダンを何年か乗って、運転にも慣れ始めた頃、俄然マニュアル車に興味が出てきてしまったのです。それは、もう突如沸いたとしか言いようのない感覚です。でも、車を買い替える金など、我が家のどこを探してもないし、しばらく買い換える予定もないのに、WEB上でマニュアル車の情報を見始めたのでした。あこがれのバッグのカタログを見てため息をつくが如く。

ということで、まずは、マニュアル設定のある車を探してみました。どうせマニュアル車なら、「マニュアル車ならでは」という車がいいじゃないですか。(買いもしないのに気にすることではないんですが、いいんです。どうせ妄想ですから)ところが、ある程度運転が楽しそうで、マニュアル車というと、昨今のAT車普及のおかげ(?)で、意外とないもんですね。

そうこうしているうちに、最初に見つけたのは、アコード Euro Rでした。これならマニュアル車だし、家族も乗れるし、「マニュアル車ならでは」の車です。WEBで色々情報を検索するとなかなか評判もいいみたいです。アコードは昔からあるのは知ってたんですが、今はこうなってるんですねー。

そんなんで、Euro Rの情報があるページを探しては指をくわえて眺める日々が続きました。

ただ、妻いわく、昔サークルのダサい先輩がアコード乗ってたので、いまいちとのこと・・・。いやいや、それは先輩がダサいのであって、車ではないのでわ・・・。女性ってそんなんで車のイメージが決まっちゃうんでしょうか。

マツダにアコードのライバル車が!?

そんなこんなで色々情報を眺めては、次買うならアコード Euro Rいいなぁ、と妄想する日々が続きました。

その日も、WEBでEuro Rの情報を検索しては眺めていたのだが、ひょんなことからライバル車比較しているサイトにたどりついたのです。。そこではライバル車として、マツダのアテンザが取り上げられていました。また、そこからさらにユーザー自身が比較記事を書くというコーナーもあり、どうやら走る楽しさはアテンザが上という評価が結構見られたのです。特にハンドリングの良さ、ドライブの楽しさに言及している内容があり、あれ?もしかしてアテンザの方がニーズに合っているのかな?とも思えてきました。ただ、当時あまり車のこともよくわからず、マツダがどんな車を作っているかも知らなかったので、意外な伏兵という感じでした。

そうか、ライバル車からたどっていけば、乗りたい車の情報を探せそうだ!ということで、さらにライバル車情報をあさり始めました。そうするうちにだんだんマツダ車に興味がわいてきたのでした。

そこでそのアテンザのライバル車情報を見ていた時にその車名に出会ってしまいました。そう、「RX-8」です。

RX-8は自分には無縁の車!?

しかし、ちょっと待ってください。これ、見たからにスポーツカーじゃないですか。家族4人で乗る車なんですかね、これ?当時の自分にはまったく無縁の車に思えました。カッコいいは、カッコいいのだが、そんなスポーツカーを自分が操れるとも思えないし、なんというか、現実的でない気がした。

それに比べると、アコードや、アテンザ、レガシィはまだ現実的な存在に思えた。自分には家族がいるので後部座席にきちんと乗れないと困るし、(まして小さい子どもがいればなおさら)スパルタンな感じもしない。身の丈に合った(いや、実際買うほどのお金はないんですがね・・・)感じがしていました。

それに、そもそも妻がそんなスポーツカーを買うことを許すわけがないという考えもありました。妻はかなりのミーハーで乗るならBMWがいいとか。おそらくRX-8と言ったところで、そんな聞いたこともない車はいやだと言うのだろう。なんせ日本車ならトヨタがいいんでしょ?という感じである。スバル?知らないよ、それって感じで・・・。

もちろんまったく興味がなかったわけではないので、色々ネットで情報をあさってみたのですが、特徴はロータリーエンジンとかいうエンジンらしい。なんかよくわからんが、普通のエンジンとは違うということはわかった、という程度。でも大人4人がちゃんと乗れるらしい。しかも4ドア。へー。という感じでした。

本物のRX-8を見る。

そんなある日、しばらくアメリカに行っていた友人が帰国することになりました。聞くと、RX-8を購入するんだとか。ちょうどネットで色々見ていた時期だったので、あのスポーツカーを買うんだ!?という感じでした。電話だったので、そこまで詳しい話もせず、いつ帰るとか、どこに住むとかそういう話がメインで、しばらくRX-8のことは忘れていました。

数ヶ月して、帰国してきたその友人が家に遊びに来ることになりました。奥さんと2人で車で家まで来ることに。ということは、あのRX-8で来るわけですね。実際に見ることができるとなると、俄然興味がわいてくる。あのスポーツカーは実際に見るとどんな感じなんだろーか。

友人が近くまできたので、車で迎えにいきました。10年前のATセダンでRX-8を先導する。てっきりスポーツカーなので、ビュンビュン走らせるんだろうなと思ったが、意外にゆったりと走らせていました。こっちは信号待ちからも結構元気よく加速したのだが、ワンテンポ遅れる感じでついてきたので、ちょっと拍子抜けした。あら、意外とおとなしいのね。

家では久しぶりの再開にちょっと遅くなったランチを食べながら昔話などに花を咲かせたました。一息ついたところで、家の前に止めてあるそのRX-8を見せてもらった。

うーん、さすがカッコいいですね。ライトも昔のとは違ってプロジェクター式で、なんかロボットみたい。フェンダーの盛り上がりはさすがスポーツカーという感じで。いい感じじゃないですか。観音開きドアを開けて、後部座席に座ってみたが、膝がきつきつ・・・。こりゃ、やっぱりちょっと厳しいかな。(後でわかったんですが、助手席をめい一杯後ろに下げていたようです)子どもいなかったらいいかもなぁ、という感じでした。

ところが、意外なことに、妻が結構気に入ったらしいのです。特にフェンダーが盛り上がっているところがカッコいいだの、タイヤが大きくてカッコいいだの・・・。女心はわかりませんな。RX-8みたいな車だったら乗ってもいいとか。(しかしそんな金はウチにはない、とも・・・。とほほ。)

それから、しばらくは特に動きはありませんでした。